わーいわーい!みおりんです。
「どうせ失敗する」「危ないからやめておけ」などと言われがちな、宅浪(自宅浪人)や独学での大学受験。
たしかに成功率の高い学習形態ではないのかもしれませんが、だからといって必ず失敗するわけではもちろんありません。現に、私みおりんは宅浪で東大に合格してしまいました😊
そこで今回は、そんなわたしの経験をもとに、宅浪や独学で受験を成功させるコツをご紹介します。
〈みおりんのプロフィール〉
- 地方公立高校から東大を受験するも、
現役では大差で不合格に。 - 1年の自宅浪人の末、東大文Ⅲ入学。
- 2019年3月、法学部を卒業。
もくじ
「宅浪は成功しない」は嘘!
巷でよく言われる「宅浪なんか成功するわけない」説。でも、そんなの嘘です。だってわたしも成功しちゃったし😊笑
なんだかふざけた言い回しになってしまいましたが、言いたかったのは、宅浪を成功させるも失敗させるもその人次第でしかないということ。
宅浪のメリットを最大限活かし、デメリットをできる限り克服すれば、必ず合格への道はひらけます。
次からは、宅浪を成功させるコツを、
- 勉強面
- 生活面
- 精神面
に分けてご紹介します。
宅浪成功のコツ【勉強面】
いちばん気になる宅浪の勉強法!
わたしは次のようなことを実践していました。
勉強時間を毎日記録する
絶対行いたいのが、日々の勉強時間の記録です。
勉強時間が長いほどいいわけではありませんが、「たくさんやったつもりが、実はちゃんと計るとほんの数時間だった」ということはよくあります。指標をもつためにも、各科目の勉強時間は必ず毎日記録しておきましょう。
▶︎詳しい管理方法はこちらに書きました〜!
全力で情報収集をする
宅浪の大きなネックは情報不足。「受験は情報戦」と言われる中、情報弱者になることはなんとか避けたいものです。
インターネットや母校などを使い、志望校の傾向や対策、今年の受験の流れ、模試の日程など、しっかりと情報収集に努めましょう。
模試を指標にする
自分の実力をはかりづらい、というのも宅浪のデメリットです。そんな宅浪生にとって最も役立つのは「模試」。
コンスタントに模試を受験し、いまの実力やライバルと比べたときの自分の立ち位置を常に把握するよう努力しましょう。
また、宅浪生はすべての模試において自分で申し込みを行わなければなりませんので、早めに予備校各社の模試の申し込み締め切りをチェックしておきましょう。
【チェックしておくべき模試】
▶︎模試の勉強法や申し込み方法はこちら(^^)/
適切な参考書を使う
授業がない宅浪生にとって、参考書は最大かつほぼ唯一の教材。それゆえ、参考書選びはほかの受験生以上に気をつけなくてはなりません。
参考書はきちんと収集した情報に基づき、評判の確かなものを選びましょう。フィーリングだけで選ぶのはNGです。
▶︎参考書の選び方と使い方を知りましょう!
▶︎わたしが使った全114冊の参考書レビュー
計画を組む
宅浪で最も大事な要素の一つが「勉強計画」。自分専用のスペシャルカリキュラムを作る必要があります。
適切に選んだ参考書を適切な順序で進めていけば、確実に合格に近づくことができます。勉強計画を立てるのは、はじめのうちは難しいかもしれません。別記事「受験の合否を分ける『最強勉強計画』の立て方|元宅浪の東大生が伝授」も参考に、自分にぴったりの素敵なプランを作ってみてください。
▼動画版はこちら〜!
高校(母校)を活用する
わたしは母校である地元高校もよく活用していました。苦手だった数学で週に1回ほど先生に質問をする時間を作ってもらったり、自分ではできない東大世界史の論述の添削をお願いしたりと、大変お世話になりました😳しかもタダで!
サポート体制は学校にもよりますが、教え子に頼られていやな気持ちになる先生なんかいないと思います。個人的にでも、ぜひお願いしてみることをおすすめします。
通信教育を利用する
宅浪生が役立てやすい手段として通信教育が挙げられます。わたしはZ会の添削を長く使っていました。(Z会の資料請求はこちら )
また、いまの受験生であればスタディサプリなどの映像授業を使うのもいいでしょう。いまならお試しも無料です◎(ほんと、わたしたちの頃にはなんでなかったんだろう〜!笑)
勉強場所をいくつか用意しておく
自宅浪人といえど、べつに自宅だけで勉強する必要はありません。むしろ、塾や予備校にこもりっきりになりがちな予備校生より自由に勉強場所を選択できるのは宅浪のメリットです。
わたしは計10カ所以上のカフェと2カ所の図書館、母の勤め先やファミレスなど、様々な勉強場所を日替わりで選んでいました(●ˊᵕˋ●)
気分転換にもなるのでおすすめです。
宅浪成功のコツ【生活面】
宅浪を成功させる秘訣は勉強の要素だけではなく、生活にもあります。
宅浪の生活について、詳しくは下記の記事でご紹介していますが、ここではその中から宅浪成功に結びつくコツをご紹介します。
規則正しい生活をする!
とにかく大事なのは、規則正しい生活リズムを維持すること。これができなくなると、勉強時間を確保しづらいだけでなく、精神的に病みやすくもなってしまいます。
「0時までに寝て朝4時に起きる」みたいなスパルタ生活をする必要はありません(もちろん、それが向いているならいいんですが)。
わたしは朝8時から9時くらいに起きていました。遅くともこれくらいの時間に起きられるといいと思います(「起きたら午後だった!」というのはその日一日テンション下がるので、、)。
なかなか朝起きられない、という人はご家族にも協力してもらいましょう。
毎日外に出る
外に出て日光を浴び、外の風を感じることも大切です。家の中にこもっていると、どんな人でも気分が塞ぎがちになります。
体調を整える意味でもなるべく毎日外に出て、散歩やサイクリングなどのプチ運動をしましょう。
わたしはカフェまで行くのに往復1時間近く自転車を漕いだり、早朝に母とウォーキングをしたりして運動不足を解消(激太りを予防)していました笑
【バイトはするべき?しないべき?】
中には模試代だけでも自分で出したい!とバイトを検討する人もいると思います。
バイトをするべきかどうかはその人次第です。勉強に支障が出るほどくたくたになるものは論外ですが、負担にならず気分転換になる範囲であればいいと思います。
宅浪成功のコツ【精神面】
宅浪生最大の敵は孤独だと言われることがあります。人それぞれですが、宅浪がほかの浪人形態と比べて病みやすい要素を持っているのは確かです。
ここでは、宅浪成功のコツのメンタル的な部分をご紹介します👼
家族との関係を良好に保つ
自宅で過ごす時間が長い宅浪生にとって、家族の存在はとても大きなものとなります。
それぞれ家庭の事情があると思いますが、家族との関係は良好に保てるよう最大限の努力はすべきです。
わたし自身、家族には本当にいつも助けられましたし(もちろんイライラしちゃうときもあったけど笑)、いまでもあの一年の家族の存在には心から感謝しています。
都市伝説を信じない
ここでいう都市伝説とは、「宅浪なんて失敗するに決まっている」「自己管理できない奴には宅浪は無理だ」といったような、明確な根拠のない巷の言説のことです。
インターネットで「宅浪」と検索すると、こういった都市伝説が散見されます。確かに宅浪で失敗した人がたくさんいるのは事実です。でもそれは、予備校浪人でも現役受験でも同じこと。「宅浪の失敗例が多い=自分にも宅浪は無理だ」ということにはなりません。
宅浪で行くと決めた自分の志を恥じたり、意味もなく不安になったりするのはナンセンスだとわたしは思います。
誘惑を避ける
ひとに管理されない宅浪の敵として、様々な「誘惑」が挙げられます。それは人によって、スマホであったり、ゲームであったり、漫画であったり、睡眠欲であったりするかと思います。
誘惑に勝つのは簡単ではないかもしれませんが、方法はあります。たとえばついスマホをさわってしまう人であれば、スマホをあえて別の部屋に置いて勉強したり、家に置いて勉強道具だけを持って図書館に行ったり。
宅浪生の成功は「いかに自分をコントロールする工夫をできるか」にかかっています。様々な対策を講じて誘惑をやっつけましょう。
気分転換・息抜きの方法をもっておく
宅浪に限らず、受験には気分転換・息抜きが大切です。
自分なりのリラックス方法を身につけ、疲れたときにはそれを実践できるようにしておきましょう。
勉強コミュニティを1つもっておく
宅浪のネックとして、ほかの受験生やライバルを肌で感じづらいということがあります。これを克服するためにも、勉強を一緒にがんばる仲間を見つけておくのがおすすめです。
わたしは宅浪時代、アメーバブログで勉強記録や模試成績を公開しており、受験生ブロガーの友だちが何人もできました。よく励まし合っていてとてもいい関係だったと思います。
注意したいのは、コミュニティをもちすぎること。更新をチェックするのに時間が奪われてしまっては本末転倒です。SNSでもブログでも勉強アプリでもなんでもいいですが、なるべく1つに絞るのがおすすめです。
おすすめの勉強コミュニティは、みおりんが公式パートナーを務める「東大自習室」。東大卒の友人が立ち上げた学習サービスで、オンラインで勉強仲間から刺激を受けながら勉強することができます。いまなら無料で『東大生の勉強法大全』という電子書籍もゲットできるので、よかったら見てみてくださいね☺️
アドバイザーをもっておく
現役生には学校の先生、予備校生にはチューターや講師の先生が近くにいます。同じように、宅浪生にもアドバイザーとなってくれるような存在がいると勉強がしやすくなります。
わたしの場合は、母校の先生と、母の知り合いで高校教員をされている方がいつも助けてくださいました。特にこの知り合いの先生には、模試の結果をお見せして勉強の方針を相談させていただくなどしていました。大学受験に疎い両親に代わって、とてもよく面倒をみていただきました。
自宅浪人といいますが、悩みを自宅で完結させる必要はありません。悩んだら、迷わず誰かに相談しましょう。先ほどご紹介した東大自習室でも、24時間東大生に質問や相談を送ることができます。
こんなときはどうする?
最後に、宅浪で起こりがちな困ったこととその対策をご紹介します👼
孤独感に襲われたときは…
前述のとおり、宅浪の最大の敵は「孤独」だと言われます。
孤独感にさいなまれてしまったときは、
- 家族に相談する
- ひとに会う
- アルバイトを始めてみる
- 勉強ブログやSNSの「勉強垢」とつながってみる
など、ひととの関わりを積極的にもっていくことが大切です。間違っても自分一人で抱え込まないでください。
自己管理ができないときは…
「勉強が思うように進まない」「計画が立てられない」「朝起きられない」など、自己管理でつまずいてしまう人もいるかもしれません。
こうしたときは、誰かの協力をあおいでみましょう。宅浪だからといって、すべてを自分でやらなければいけないわけではありません。
モチベーションが上がらないときは…
モチベーションの維持も宅浪の至上命題です。
どんなにやる気にあふれる人でも、時にはモチベーションが上がらないこともあると思います。そんなときは思いきってしっかり休みましょう。
モチベーションのアップ方法はこちらの記事でもまとめているので、ぜひご参考にしてくださいね。
宅浪の限界を感じたら…
宅浪を一定期間やってみて、「やっぱり自分では勉強をやりきれない」という場合もあるでしょう。そんなときは、途中から予備校に通うのももちろんアリです。
あるいは、夏期講習や冬期講習のみ予備校を活用してみるということもできます。
宅浪とひとくちに言ってもその方法は十人十色。自分に合った方法で生活をカスタマイズしちゃいましょう◎
まとめ
宅浪で大学受験を成功させるコツを15個ご紹介してきました!いかがでしたか?
何度も書きましたが、宅浪にはサポートしてくれる誰かの存在も非常に大切です。わたしを含め、ぜひまわりの人を頼ってみてくださいね。
[…] […]
身近にアドバイザーになってくれる人がいないんですけどどうしたらいいですか?
いまはスキルシェアのサービスなどで簡単にアドバイザーを見つけることができるので、そうしたツールを活用してみてください(^^)
いいえ、こちらこそありがとうございます。きっとこの記事は多くの人の助けになります。使ってみてよくなかったという参考書の記事も、なぜうまくいかなったのか具体的に書いてあり考えさせられました。失敗した原因を追い求めるってつらいけど、大切だと私は感じました。
宅浪の条件とても参考になりました。
特に、参考書選びは気を使わなければ、「これでいいのかな、合っているのかな目的達成に」って脳が反応して、途中で参考書を変えてしまいますから。
受験には関係な話ですが、このサイトを印刷をして何度もみたいひとには、顔写真はないほうがよいかもしれません。